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交際費と会議費の違いってなに?

経費処理をしていると、「これって交際費?それとも会議費?」と悩むこと、ありませんか?今回は、そんな「交際費」と「会議費」の違いについて、わかりやすくご紹介します!
◆ 交際費ってどんなもの?
まず「交際費」は、ざっくり言えば取引先との関係づくりのためにかかるお金のこと。
たとえば…
・懇親を目的とした飲み会
・ゴルフや観劇の招待
・交際費となるイベントにかかるタクシー代など(接待側のみ。接待される側のタクシー代などは旅費交通費)
・お中元・お歳暮
・慶弔関係のお祝い金やお花代 など
こういった費用は、会社の利益に直接関係するわけじゃないけど、人間関係づくりには大切な支出ですよね。
◉ 税務ではちょっと制限アリ
中小企業(資本金1億円以下)なら、年間800万円まで損金にできるルールがあります。でも、それを超えた分は「経費にできない=税金が増える」ことになるので、管理はちゃんとしておきたいですね。
1人あたり1万円以下の飲食は、一定の要件を満たせば税務上交際費としないことができるので、うまく活用していきたいですね。1次会・2次会があった場合は、それぞれの会で一人あたりいくらかで判定します。
これは、社外の方との飲食に限られ、社内のみの飲食では1万円基準は使えないことに注意しましょう。さらに、あまりに高額な場合や私的な支出の場合は、役員報酬や給与とみなされることも…
※上記の800万円ルールに代えて、飲食代の半分を超える金額を経費とできないこととすることもできますので、有利な方を選びます。
◆ じゃあ会議費って?
一方で「会議費」は、仕事の話をする場にかかったお金のこと。
たとえば…
・社内外の会議に出したお弁当代
・打ち合わせの飲み物やお菓子
・会議室のレンタル代 など
つまり、「ちゃんと話し合いしてましたよ!」っていう体制があれば、業務上の必要経費として認められるというわけです。
会議費には交際費のような経費にできる金額の制限や基準はありません。ただし、一般常識を超えるような金額は、交際費とみなされることがあります。役職などにもよりますが、1人3千円~5千円が妥当と言われています。
◆ どうやって見分けるの?
ここが一番の悩みどころですよね。
カンタンなチェックポイントを紹介します👇
チェック項目 | 会議費 | 交際費 |
目的 | 会議や打ち合わせのため | 接待や親睦のため |
相手 | 社内や取引先など | 主に社外 |
内容 | お茶・お弁当など軽食 | 飲み会・贈り物など |
証拠書類 | 議題・出席者・議事録があると◎ | 出席者メモ程度でも記録は大事 |
◉ よくあるグレーゾーン
・お昼を食べながらの打ち合わせ → 会議費でOK(議題メモあると安心)
・打ち合わせのあとの懇親会 → ここからは交際費
・出張先の打ち上げ → 目的が「労い・親睦」なら交際費寄り
◉ 具体的な分け方
目的によって交際費か会議費か区分します。
・交際費 →飲食か飲食以外か区分します。飲食 →1人あたり1万円以下は税務上交際費としないことができます。会計上(決算書上)では交際費のままです。
・会費費でも一般常識に照らして高額なものは交際費とみなされる可能性があります。
◆ まとめ:大事なのは“目的”と“証拠”
結局のところ、「このお金は、何のために使ったのか?」が一番大事。
そしてそれを誰にでも説明できるように記録しておくことが、税務上は重要です。
領収書の裏に「〇〇商事との打ち合わせ(出席者:●●、議題:△△)」のように一言メモを残しておくと、あとで慌てずに済みますよ。
ちょっとした工夫で税務リスクは減らせるので、ぜひ日々の経費処理に活かしてみてくださいね!